緒川小学校福祉体験

 11月22日(火)、緒川小学校4学年の児童を対象に、「福祉体験学習」を実施しました。この学習は、地域の小学生に、小瀬高校における福祉体験学習を通して、地域にある高校の意義について印象をもってもらうことを目的として実施しております。

 

 本校の福祉コースで学ぶ生徒にとって、学んだ内容を小学生に教え伝えることで、自分自身の福祉の学びの深化を図るようにするねらいがあります。また、教科横断的学習の取組として、3年生「発達と保育」選択者が制作し、小学生を迎えるお手伝いをしました。

   

 

 

 今回は、2学年の福祉コースの生徒5名が、講師として小学生に教えることで、一緒に体験的に学んでいきました。

  

 

 まず、本校福祉コースの河野君による認知症に関するお話がありました。認知症とはどのような症状かについて説明したり、「昨日の夕食を思い出せない。」などの日常生活で起こりうる症状について、「認知症」か、ただの「もの忘れ」かについて2択のクイズを出題したりしました。「認知症」だと思う人がオレンジ色の紙、「もの忘れ」だと思う人が緑色の紙をあげてクイズに答え、正解するとみんな喜んでいました。

 

  

 

 次に、高校生による認知症の寸劇がありました。「自分の家にいるのに、夕方になると家に帰ると言い出す。」、「さっきご飯を食べたのに、まだ食べていないと言い出す。」などの認知症の人によく起こる症状について、誤った接し方と、正しい接し方を実際に演じながら、「認知症サポーター」として、認知症の人を支えていくうえで大切なことについて勉強しました。高校生のユーモア溢れる熱演に小学生も時々笑いながら興味津々で寸劇を楽しんでいました。

 

 

 

 次に、車椅子の各部品の名前について、クイズ形式で学んでいきました。小学生のみなさんが積極的に手を挙げて答えてくれました。

  

 

 

 最後に、車椅子体験を実施しました。まずは高校生が正しい車椅子の押し方について見本を見せました。「優しく声をかけながら押す。」、「スロープでは、上り坂ではそのまま真っ直ぐに進み、下り坂では押す人が下にまわって後ろ向きに進む。」など、注意すべきポイントを確認しました。

 

 

 高校生の説明を聞いて、小学生も2人ペアになって交代しながら実践しました。各ペアに高校生や教員がついて一緒に確認しながら、車椅子に乗っている人への心遣いについて学んでいきました。押す人だけではなく、乗る人も体験することで、乗っている人にしか分からない怖さなども体験できた様子でした。

 

 

 

 

 

  

 

 体験を終え、高校生からは、「小学生のみんなが可愛すぎて、ふれあうことができて幸せだった。」、「寸劇で小学生のみんなが笑ってくれて嬉しかった。」、「最後に小学生のみんなからお礼を言ってもらえて、頑張ったかいがあった。」といった感想が寄せられました。

 

 小学生からは、「高校生の寸劇が面白かった。」、「車椅子の押す時に、高校生が優しくサポートをしてくれて嬉しかった。」といった感想が寄せられました。