福祉体験事業(明峰中学校3年生参加)

 6月24日(金)に、本校2、3学年(福祉コース)と明峰中学校3学年73名を対象に、「福祉体験事業」を実施しました。

 

 本講座は、本校生徒が高齢者疑似体験の方法を中学生に伝達していくなかで授業の内容を深めること、そして高齢者との関わり方や助け合いの大切さについて学ぶことを目的として実施しております。また、これから進路選択をする明峰中学校3学年の生徒たちに対して、本校の福祉コースでの学習内容や特徴について知ってもらいたいという想いも込められて実施されているものです。

 

 まずは、本校3学年の木村杏夏さんから本校の福祉コースについての説明や、福祉コースを選んだ理由、将来どんな介護士になりたいかなどについて発表がありました。

 

 次に、2学年の生徒からシルバーリハビリ体操についての説明がありました。シルバーリハビリ体操は、要介護状態になることを予防し、健康寿命を延ばすために県内の介護施設で実施されている茨城県独自の体操であることと予防の重要性を伝えました。そして、実演を交えて中学生と一緒に体験しました。

  

 その後、本校3学年の生徒から、高齢者疑似体験をするうえでの注意点について説明がありました。体の不自由な方を座った状態から立たせるには顔を膝の前まで傾けるように背中を倒して立たせること、杖をついている人を歩行させるには、杖、患足、健足の順に前に出して歩行させることなど、高齢者を支えるうえで大切なことについて、実演を交えながら説明をしました。

  

 そして、本校生徒が撮影した車いす体験の動画を視聴しながら、安全に車いすを押すうえで重要なことについて説明がありました。段差やスロープなどを下りるときには、進行方向に背中を向けてゆっくりと引きながら下りること、常に車いすに座っている人を気遣いながら押すことなどについてアドバイスをしました。

 

 その後、各グループに分かれて、交代しながら高齢者疑似体験と車いす体験を実施しました。

  

 

 

 参加した生徒からは、「先輩が介護士を目指して小瀬高校で努力していることを知り、介護の仕事に興味が湧いてきた」、「シルバーリハビリ体操を家族にも教え、健康的に生きていきたいと思った」、「乗っている人に気を配りながら車いすを押すのは難しいことなんだと実感した」といった感想が寄せられました。