常陸大宮市「追憶」上映会








 8月26日,常陸大宮市が共催で,先の太平洋戦争末期に南太平洋・現在のパラオ共和国のペリリュー島において,日本軍と米軍との壮絶な戦いを描いた,ドキュメンタリー映画「追憶」の上映会が開催され,本校生も招待されました。
ペリリュー島における日本軍とアメリカ軍の陸上戦闘では,日本軍守備隊10,500名に対しアメリカ軍48,000名の壮絶な死闘が繰り広げられ,日本軍守備隊の戦死者は10,022名となり,守備隊の主力部隊が水戸歩兵第二連隊であったことから,茨城県出身の戦死者が2,320名,その中には常陸大宮市出身者75名が含まれておりました。
上映会後は,駐日パラオ大使フランシス・マリウル・マツタロウ閣下と三次市長との対談が行われました。

映画を観た生徒達は,「この映像を観て,恐怖より哀しさでいっぱいになりました。映画の中で当時を知るパラオの女性が『(当時の現地日本人は)友達だから(大勢がなくなったのは)寂しかった』の言葉が印象的でした。」(3年男子),「戦争という出来事で多くの人が犠牲になりとても悲しかった。また,今の時代の『平和』を実感しました。」(1年女子),「いまのパラオには戦争の跡が残っていて怖いところもあったけれど,多くのことを学べた。」(1年女子)などの感想を抱き,地域の歴史と戦争について考えるよい機会になりました。

常陸大宮市は,2020年東京オリンピック・パラリンピックにおけるパラオ共和国の「ホストタウン」として,国の登録認定を受けました。今後は,ホストタウン交流計画に基づき,パラオ共和国の選手団の事前キャンプを受け入れるとともに,歴史的なつながりを基軸に,国際交流をはじめ,教育・文化・観光など,様々な分野において交流を推進していきます。
その交流計画の一環として,パラオ共和国(ペリリュー州)から3人の研修生を受け入れています。小瀬高校においてもその研修生との交流の機会を計画いたします。