『走り』講座








 本校では,「一人一人が輝く活力ある学校づくり推進事業」の指定を受けおり,今年度は,生徒一人一人が地域を担う人材として必要となる資質・能力を身につけられるよう様々な体験学習を計画しています。
 そこで,12日に,茨城大学教育学部准教授の上地勝と大学生3名をお招きして『走り』の講座を開催しました。上地先生からは,「部活動の前の準備運動で身体全体をバランスよく動かせるようにすることが大切で,『何のために行っている準備運動なのか』『どの部分を動かしているのか』『どのような効果があるのか』など,体幹を意識して機能的に身体が使えるようにする必要があります。また,効果的な準備運動を通して柔軟な股関節の動きを引き出すことで,走ったり,ジャンプをしたりなどの運動をする上で下半身の動きがよくなります。」との話がありました。
 その後,陸上競技部を中心とした運動部員が,『走り』の基礎となる身体の動かし方や基本の運動の指導を受けました。特に,股関節の柔軟性を高める動きや,リズムを意識した足の裁き方(股上げ)など,体幹を意識した具体的な動きを指導していただきました。
 講座に参加した陸上部の岩倉海斗さんは,「講座を経験したことで動きが軽く感じられ,足の運びがスムーズになりました。股関節の柔軟性を身につけることはとても大切なことだと分かりました。これからは股関節を意識した準備運動を毎日行い,スピードがつくようにしたいです。また,この経験や走った感触を中学生や小学生に分かりやすく伝えたいと思います。」と答えてくれました。また,バドミントン部の手塚麻衣さん,卓球部の平塚龍さん,バレー部の岸香純さんたちは,「身体が軽く感じられ,いつもより動くことができました。」「サイドステップのときに動きの違いを感じました。」「フットワークの練習のときに身体がスムーズに動きました。」と,学んだことの効果を話してくれました。講座に参加した多くの生徒が『今後は股関節の動き意識した運動を取り入れたい」と考えています。
 今後は,学んだ内容を連携中学校との部活動交流で還元するだけでなく,連携中学校区の小学生にも分かりやすく伝えること計画しています