連携中学校の福祉体験サポート













 本校の福祉コースの3年生が連携中(明峰中・御前山中)で福祉体験のサポートをしてきました。


 11月30日(木曜日)と12月12日(火曜日)に,連携型中高一貫教育のスポット的授業として,小瀬高校の福祉コース3年生6名が,連携中である明峰中学校(11/30)と御前山中学校(12/12)を訪れ,福祉体験学習のサポートをしてきました。

 小瀬高校の福祉コースでは,県内初の福祉デュアルシステムを導入しており,「学びながら働く」ことで介護や福祉に必要な知識について身につけることができます。また,介護職員初任者研修修了の認定を受けことができ,福祉施設への就職や福祉系の上級学校への進学も可能です。本校や連携中学校が位置する県北地域は高齢化が進んでおり,介護施設などが多く存在していますが,働く若者は慢性的に不足しています。そこで,福祉コースの6名の生徒は,これまでに学んだ知識や技術を生かすとともに,高齢者や障害を持った方々を支える人となってほしいという願いも込めて連携中の生徒のサポートをしてきました。

 連携中では,介護などの福祉の内容について説明をした後,車椅子体験と疑似老人体験,起き上がり介助の体験をサポートしました。車椅子体験では,乗っている生徒が思わず「怖い」と声を上げたので,乗せている人への配慮がないと不安感や恐怖感を与えてしまうことを伝えました。また,疑似老人体験では,高齢者の方いかに視野が狭く身体を動かしにくいかを伝え,実際に体験できるよう補助具の付け方を教えました。起き上がり介助の体験ではデモンストレーションを行い,コツさえつかめばスムーズに起き上がりができることを伝えました。

 参加した中学生からは,「今回の体験で身体が不自由な人の大変さが分かりました。一人でも多くの人に手をさしのべたいと思います。」(明峰中)「簡単に操作できそうに思えた車椅子。でも,自分で乗ってみるととても怖く感じました。利用する方を思いやり,怖さを感じさせないよう丁寧に操作しないといけないのだと分かりました。」(御前山中)などの感想を述べていました。また,サポートした手塚さんは,「学ぶ立場から教える立場に変わってとても大変でしたが,中学生がきちんと聞いてくれたのでよかったです。」と感想を述べてくれました。また,田所さんは,「自分で分かっているつもりで説明してしまったが,分かりやすく説明することの難しさを感じました。」と反省していました。小森さんは,「中学生がリラックスして話が聞けるように,小瀬高校で福祉を学びたいと思ってもらえるように楽しい雰囲気づくに心掛けました。」と話してくれました。