校長挨拶

 

 
 
 茨城県立小瀬高等学校のwebページにアクセスしていただき、誠にありがとうございます。

 本校は、明治32(1899)に、村立農業補習学校として創立された県内高校で6番目に長い歴史をもつ伝統校です。昭和23年に茨城県立小瀬高等学校となり、平成15年度からは県内で初めての連携型中高一貫教育校となって現在に至っております。

 この間、1万余名が学窓を巣立ち、県内外を問わず各方面において活躍しております。社会の変革とともに幾多の変遷はありましたが、歴史と伝統を大切にし、常に地域とともに歩みを進め、今年で創立123年目を迎えました。

 

 本校では、次の3つを教育理念としておいります。

・生徒を主語にした教育

・安心・安全な場で行う良質な教育

・地域と共に歩む教育

そして、この教育理念のもと、こんな生徒になってほしい姿として、以下のように明確にし、教職員で共有しました。

・生きる力を身に付け、心身ともに健全な人

・生徒一人一人が希望をもち、確かな学力を身に付け、目指す進路を実現する人

・社会の一員であることを自覚し、社会規範の涵養を図り、自律した人

・地域の中で歩み、地域に貢献できる人

 こんな生徒に育つように、そして、生徒・保護者のニーズに応えるために、特別進学コース、教養コース、福祉コースの3つのコースを設け『一人一人に伴走する関わり』をモットーに掲げて、きめ細かな教育を展開しています。

○特別進学コース

国公立大学や難関私立大学進学を目指している生徒向けのコースです。少人数制で発展的な授業を展開し、毎年のように国立大学合格者を輩出しています。

○教養コース

私立大学・専門学校・就職を考えている生徒のためのコースです。就職ではリーマンショックの影響による就職難の時期を含めて18年連続で内定率100%を達成。公務員試験では毎年2、3名の合格者を出しております。

○福祉コース

高齢社会の到来により近年、社会的ニーズの高まっている介護福祉職等を目指すコースです。卒業時には介護職員初任者研修修了の認定を受けられます。また、地元福祉施設の協力のもとデュアルシステムを導入しました。コース修了者は福祉施設への就職や福祉系専門学校への進学を果たしています。

 

 さて、本校のポスターに「No challenge No future」との言葉を入れています。「挑戦がないところに、未来はない」という意味です。生徒には、「失敗を恐れず行動する習慣を身に付けて欲しい」と思っております。この言葉通りの活躍を、このwebページでお伝えしていければと思っています。楽しみにしていてください。

そして、ぜひ本校に興味をもっていただけたら、直接お越しいただき、実際の学校の様子をご覧いただければありがたいです。お気軽にお声がけ下さい。


              令和4年4月  茨城県立小瀬高等学校長 櫻井 良種

 

 




※H.29~R.1年度校長:常井安文先生
が,【小瀬高校120周年記念誌】に寄せた文章を掲載させいただきました。是非,ご一読下さい。



  
120周年記念誌より

多くの先人や関係各位・卒業生の努力・活躍により小瀬高校が120年の歴史を刻み,ここにその記念慶事を迎えられること,無上の喜びであります。

本校応接室に,初代校長黒木熊雄先生はじめ歴代校長の御尊影が並んでいます。本校誕生は大日本帝国憲法公布から10年後のことですが,歴代校長の装いは和装ではなく洋装,初代校長のワイシャツはウィングカラーなのです。その当時のこの地に置いて,正礼装姿です。明治・大正期には立派に髭を貯えた方も多く,威厳・風格を漂わせております。その強い気骨が時代時代の小瀬高校を築いたのだと身の引き締まる思いになります。

80周年誌によると,本校創設の真相はいまひとつ明確ではないとのことですが,初代校長が記した「学校沿革誌」の冒頭に「本校は茨城県那珂郡の西北部に位置し,地勢丘陵多く耕地少なし農林業の改良発達を奨励指導し,永遠に其の効果を収めしむるの機関を施設するは本村の急務」と記されております。また,小瀬村の先覚者が「農業補習学校」を選択したのは,「掛札秀夫氏によれば,亡父が,依頼されて,教育県として有名な長野県の教育行政を徳に農村部におけるそれを視察し,農業補習学校における教育に感銘を受けた。そのため,帰村後農業補習学校の創設を提案したところ,満場一致で可決された。」のだと記されています。

卒業生名簿を見ると,第1回生から女子の名前があります。創設当時から男女共学であったのです。尋常小学校の就学率でさえ男女差が大きかったこの時期に,女子教育の重要性を認識し,実践していたわけです。

これらを知るだけでも,本校の歴史と先覚者の叡智と実践力に満腔の敬意を抱かざるを得ません。時代の先を行く取組みの先陣を切っていたのです。そのような風土がこの地にあるので,平成15年度に県内初の中高一貫教育の取組みも開始されました。

校長室には「去華就実」の額が掲げられています。外見の華やかさを取り去り,実際に役に立つ人間になるという意味のようです。いつ,誰によってその額が掲げられたのか,今は知る人がいません。しかし,厳としてその言葉が校長室に存在しています。これが本校の教育の根底に流れている精神であると認識しております。120周年の節目にあたり,「小瀬高校」に改めて想いを巡らし,創立期より脈々と受け継がれてきた崇高な志を胸に,これからの社会を切り開き築いていく人財育成に邁進していく所存です。